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summary

世界を解き明かす 地政学

世界を解き明かす 地政学の写真

・世界中の国が同じルールを守り 信頼関係を高め、 戦争の危険が遠のくほど地理の重要性は薄れる。 お金さえあればどこでも同様の暮らしができるようにするルールを整えているのが「 グローバル化」の世界であり そこでは「 もの」がどの国で生産されたかも重要ではない。 このことが多くの雇用の受け皿である 製造業が、先進国から中国などの新興国に移った一因になった(p15)

・この本では通常のニュース報道では 分かりにくい 地政学の問題について「 地理」「政治を含めた 国際 社会のシステム」「時間」 という 3つの柱で解き明かす (p16)

・ランドパワー の国の特徴の一つは、 民主化しにくい 。大陸国家は国内に多数の 民族・宗教 ・言語を抱えている、歴史的に 陸続きの周辺国と戦乱を繰り返してきたからである、(p26)

・中国が台湾を統一すれば私たち 周辺国はどうなるか、日本や韓国では中流 アメリカ軍の活動が難しくなる。 その場合 第2列島線以東にアメリカは 防衛ラインを交代させるかもしれない。 これは日本や韓国が中国の勢力圏に入れられるか、 独力で中国と対抗しなければならなくなることを意味する、 公社であれば 中国に対抗するために 軍事費 や軍の陣容を 急拡大させなければならなくなる(p41)

・台湾 近くの バシー海峡がなぜ重要かというと、 日本・ 韓国・ 台湾・ 中国東部に向かう 原油、 LNG船の C レーンが通っているからである。 ここは 深度が4000m と 深く、中国の各搭載の原子力 潜水艦が太平洋へ出入りする際に探知されにくい 貴重な場所であるから、さらに 国際会計 ケーブルの多くも この海峡を通っている (p48)

・戦後80年を経て植民地時代の体験者が減っていることも無視できない要因である、 韓国では日本の植民地支配を非難する歴史教育が続いているが、学校で学ぶことと、 直接の負の体験では重みは大きく異なる(p60)

・ウクライナ 戦争でわかったのは、大量のドローンに一斉攻撃された場合、 パトリオットなどの迎撃ミサイルでは対応できなくなることである、また、ドローン・ 砲弾を大量生産できる産業力・供給網が戦争には 不可欠であることが明らかになった(p65) 両国軍の攻撃による成果の7-8割は、ドローンがもたらしているという推計もある(p199)

・ウクライナとロシアの戦争が長引いている背景として、プーチン氏がウクライナ人という国民性を否定していることもある。 侵略する側が相手の国民性を全く認めていないという点で、 今回のロシアの侵略の性質は通常の紛争とは異なっている 。国力で劣る ウクライナがロシアに対して驚くべき 抵抗戦を 続けているのは、母国や自分たちのあり方を消し去ろうという敵への反発心がある(p96)

・古代からヨーロッパ大陸は外敵から守るのに不利な地形であった、大陸のうち 平地が占める割合は半分以上あるので、軍隊が 比較的容易に移動できる。近世まで軍の主力だった 騎馬兵 が進行しやすいことを意味している(p98)

・ ウクライナ侵略でロシア経済は兵器生産など 軍需が支える モデルにシフトした、軍事関連はロシアの国家予算の4割を占めるまで膨らんでおり 停戦で 軍需が減ったら 深刻な 定期低迷を招くとみられている。 さらに 停戦後には数十万人の待機兵も生じることになる、 この2つは過去にソ連崩壊の原因となった(p112)

・ 国際連合はアメリカなど5大国に安保理の拒否権を与えた、 これは大国の脱退で有名無実になった戦前の国際連盟の失敗を防止するためであった。大国が敵対しても 話し合える場が確保されていれ、 話し合える場が確保されていれば戦争 (p157)

・ サウジアラビアでは国王が絶対的な権力を持つが実際には好き勝手な独裁が許されているわけではない、 民主主義の「個人が平等な一票を持つ」という考え方 よりも、 血縁や 部族 ネットワークを通じた 合意形成の方が根付いている(p171)

・ 2025年 秋 高市 首相は日本を訪問したトランプ氏と初会談し同盟関係の強化を誇示した、 大方の予想を超えて トランプ氏の高市 首相への対応は好意的であった。この一因として、 安倍首相の妻はトランプ大統領のメラニア夫人と極めて親しいという事実がある(p176)

・ 北朝鮮は2024年、 ウクライナ軍と戦う ロシア軍に1万人を超える 援軍を派遣した、 その結果 ロシアに北朝鮮を対等の同盟国と認めさせ、ドローンなど 軍事技術や 多くの資金を得ることに成功した(p228)

・ NASA によると 2024年の地球の海面 は約30年前と比べて、 10cm 以上 上昇した。 氷床や氷河が解けたことや、海水の熱膨張が原因である(p238)