・アメリカはブラジルから輸入しているエタノール燃料には、1ガロンあたり54セント(1リットルあたり14セント)の関税を課しているが、サウジアラビアからの原油には1.25セント(1リットル当たり0.3セント)のみで、自由市場とは言い難い(p51)
・原油価格が1バレル100ドルに達した高値でも、1バレル=180ドルの輸入ミネラルウォーター、1バレル=150ドルの牛乳よりも安い(p52)
・エネルギー市場を動かずべき人々は、独占的な環境で運営されてきた電力、ガス会社と、交通手段の燃料を独占してきた石油会社に挟まれて、イノベーションを勧める動機を持てなかった(p56)
・石器時代が終わったのは、石がなくなったからではない、最初は青銅、次は鉄という具合に、代わりになるツールを人間が発見したから(p60)
・ホンダはシリンダーの手前に小さな副燃焼室を設けるという設計(CVCC:複合過流調速燃焼方式)したエンジンにより、触媒コンバータを使うことなく1970年のマスキー法の規制をクリアーした(p100)
・ブッシュ政権は、エアコンの冷却効率や自動車の燃費について厳しい効率基準を課さないのは、アメリカ企業を守るためと言われている(p100)
・ビル建設はアメリカのエネルギー消費すべての約40%を占め、消費電力の70%を占めている(p107)
・アメリカの発電のおよそ半分が石炭によるもの、20%が原子力、15%が天然ガス、石油は3%である(p121)
・インドネシアではCO2排出の70%以上は、森林伐採によって発生している(p135)
・イラク駐留軍の電力はすべて発電機で賄っている、数十メートル毎に発電機が1台設置、分散型の太陽光や風力発電機があれば、軍事費が減らせる、1日1万ガロンの軽油が必要、9割が発電機、残りが車輌の移動、発電の95%はエアコンで消費(p162)
・テントの表側にスプレー式断熱材を吹くつけると、エアコンの消費電力を40~75%削減できた(p165)
・ミシガン州のある病院では、間違いを犯したときに医師が謝罪するように指導したところ、医療過誤訴訟が激減した(p168)
・ニューヨークのタクシー会社がハイブリッド車に変更したところ、実質燃費が2倍以上になり(1リットルあたり4キロ程度から10キロ以上)切替コストは負担にならなかった(p177)
・中国では空気と水が汚染されているために、GDPの8から15%程度が失われている(p205)
・中国ではWTO加盟後に、エネルギー消費がGDPの伸びを上回り、欧米がすでに廃棄した汚い産業が盛んになっている(p206)
・中国の大河二本の流域の汚染は、10年に及ぶ浄化作業の効果もなく、殆どの水は飲むことはおろか触れるだけでも人体に毒があり、人口の6分の1が危険に晒されている(p219)
・民主主義体制では何十年もかかる規制、価格、インフラ、教育の変更を、中国ではトップダウンで大々的に変更できる(p237)
・アメリカで政治的に揺れの激しい5州(フロリダ、オハイオ、ペンシルベニア、テネシー、ウェストバージニア)は、フロリダを除くと、石炭という共通項がある(p243)
・ドイツにおける太陽光エネルギーに関する優遇策は、最低でも20年継続が保証されている、アメリカは2年毎に変化する(p263)
・アメリカビック3は、ロビー活動によりSUVをトラックと分類させたことで、小型トラックのゆるい燃費規制が適用された(p314)