・小型車から高級大型車までバランスよく売れていれば問題なかったが、世界のほぼ全域でダウンサイジングが進行すると、豊作貧乏(赤字)になる(p15)
・自動車産業の新しい時代のキーワードは、市場の新興国シフト・モデルの小型化(小さな車でも収益を上げる必要がある)・環境、である(p23、26)
・日米欧の燃費基準を同一基準で比較すると、欧州は12年までに17.9、日本は15年までに16.8、アメリカは20年までに14.7キロ/リットルを目指すことになっている(p31)
・EVブームの1回目は、1971年にアメリカで導入されたマスキー法がきっかけ、ホンダがクリアしたが1974年に廃案となり終息、2回目はカリフォルニア州のZEV法案の時であるが長続きしなかった、ネックはコストと航続距離であった(p37)
・日産は「日産GT2012」のコミットメント(必達目標)の1つに、2010年度までに日米でのEV先行開発、2012年度からグローバル販売(20万台)をいれた(p40)
・三菱自動車が開発中の車輪にモーターを組み込む「インホイールモータ」を使えば、戦車のようにその場で旋回も可能(p41)
・車輪駆動と発電(回生)を1つのモーターでこなす「1モーター方式=マイルドハイブリッド」、発電と駆動用のモータをもつ「2モーター方式=ストロング(フル)ハイブリッド」がある(p58)
・トヨタのハイブリッド年間目標は、2008年43万台を、2010年代に100万台、20年代にはハイブリッドのフルラインアップを目指している(p96)
・ホンダのハイブリッド車に積載しているモータは10KWでありプリウスの60KWと比較して小さく、平坦な道で時速40キロがせいぜいであり、飽くまでも脇役にすぎない(p108)
・ホンダは2010年にはスポーツハイブリッドの新型車と、フィット・ハイブリッド、11年以降にシビック・ハイブリッドを全面改良するので、いずれもIMA(シリーズ式ハイブリッド=インテクレーテッド・モーターアシスト)を使い、4車種がそろった時に、ハイブリッド販売は年間40~50万台となる(p109)
・ホンダが選んだハイブリッド用電池メーカはGSユアサ、EV用電池としてはGSは三菱自動車と組んでいる(p110)
・マツダが次のステップとして開発に取り組んでいるのが「減速回生:車が止まるときの運動エネルギーを回収し、エアコン・電動パワステ用の電力として使用」である(p114)・ダイハツはハイブリッド、電気自動車には手を出さずに、内燃機関の燃費向上に取り組んでいる(p121)
・現段階におけるEVの走行距離は、メーカーの公表値より大幅に割り引く必要あり、1)冷暖房(特に暖房)の車内空調に使うエネルギーが大きい、通常車はエンジンの廃熱利用しているが、EVは電気ヒーターを使う、10・15モードで160キロ走るアイミーブは、ヒータ使用で100キロになる、2)経年劣化とともに総興距離は短くなる、である(p152)
・車の車齢(人間の平均年齢)は、2008年の乗用車で7.23年、人間の平均寿命に相当する平均使用年数は、2008年で11.67年になって過去最高記録を更新中(p164)
・自動車は単なる情報端末になるとも言われた時代もあったが、自動車メーカは操舵性の制御技術(中心技術)は絶対に開示しない(p173)
・ハイブリッド車は同クラスの普通車と比較してわずか25万円高(年間1万キロ走行)であるが、電気自動車は「アイミーブ」と同クラスの軽自動車を比較すると、300円でも200万円の差がある(p188)