先日「のぼうの城」を読んで、城代に抜擢された成田長親のリーダーシップに感動しました。同じ作者の本を読んでみようとアマゾンで検索をかけたところ、この本に出会いました。
同じ史実を小説化する場合でも、作者が違えばこうも印象が異なるのだと思いました。「のぼうの城」では石田三成はある程度、良い印象を持って書かれていましたが、この本での彼の扱いは異なっています。
攻めをするのに百姓を集める場合にカネで解決だろうという考えが失敗に至ったということになっていますが、「のぼうの城」では、5日間の労賃で1年間分の食料が買えるだけを賄った点も強調していました。
私としてはどちらの描写も興味深かったのですが、この2冊を読んで感じたのは、歴史というのは後から作られるということで、真実に迫るためには多くの角度から読むと朧気(おぼろげ)ながら見えてくるかもしれないということでした。
風野氏は他にも歴史小説を書いているようなので、今後も読んでみようと思います。