・1億4000万年にわたるアリの歴史の中で進化を続けてきた柔軟なシステムこそ、知られているだけで世界に1万4000種類もいるアリが、驚くほど多様な生態系の中で繁殖している大きな理由(p15)
・エサ集めアリは、パトローラーから指示を受けたり、自分で何をすべきか考えているわけではない、ただシンプルなルールを覚えているだけ(正しい数のパトローラーが、正しい頻度で巣に帰ってきたら種を探しに行く)である(p19)
・自己組織化を支える3つの基本的メカニズムとは、1)分権的な統制、2)分散型の問題解決、3)多数の相互作用、である(p21)
・2002年に電力が自由化されたテキサス州では、電気料金は15分毎に変わる、この変動は会社の利益に大きな影響を及ぼす(p32)
・作業が完了した時点で、アリは自分が考えたソリューションの良し悪しを分析し、質の高さに応じてフェロモンの痕跡を残す、この作業を何千匹ものアリが繰り返すことで、明確なるーどが浮かび上がる(p36)
・ミツバチは、新たな女王蜂を古い巣に残し、女王蜂と群れの半分が新たなコロニーをつくるために旅立つ(p46)
・重要な判断を下す場合に特別なスキルを持った人材が招集されることは多いが、そのスキルをどう生かすかを指示されるケースは少ない、優秀な人材は自らの優秀さゆえに他人と協力する必要性を感じないので、結果としてくだらない結論を出すことが多い(p68)
・複雑なサプライチェーンのある段階に位置するプレイヤーが、その場しのぎの対策をとると、システムの下流で別の問題が引き起こされることがある(p87)
・オハイオ州において珍しい故障がいくつも重なったのは、運が悪かったとか、メンテナンスが悪かったのではなく、送電網の構造自体が問題である、100年以上もつぎはきを続けてきたので、複雑な構造になっていた(p124)
・間接的協業は、自己組織化と情報の多様性に続く、賢い群れの第三のルールと言える(p136)
・ウィキペディアの成功の一つのカギは、間接的協業の仕組みで、記事を最初から書き始めるのではなく、すでに存在する少々難ありの記事を改良するというもの(p147)
・適応的模倣は第四のルール、集団に属する個体が互いをよく見ながら、集団がどこへ向かうのか、どんな情報を持っているのかといったサインを読み取ることをを指す、このサインにどう反応するかによって集団全体の行動が決まる(p177)
・鳥が群れの中において、飛行中に密着度を保つために鳥が従っているルールは、前後ではなく左右と相互作用を及ぼす、重要なのは、距離ではなく数で、6~7羽である(p185)
・分布が異方性から等方性に変わる転換点(鳥同士の相互作用がなくなる点)は、6番目か7番目の隣人である(p187)
・3つのルール:1)他と衝突しない、2)他と離れない、3)全体の流れに沿って飛ぶ、を与えると、きわめて鳥の群れに近い動きをコンピュータ上で再現できた(p187)
・バッタの行動パターンを劇的に変えるきっかけは、激しい雨である(p246)
・サバクバッタが孤独相から群生相に変異すると、他のバッタに引き付けられるだけでなく、行動を共にしようとするようになる(p250)
・1636年には最も人気の高い球根の種は、異常な高値になっていた、1株=3000ギルダーであり、同じ金額で買えるものとして、豚8匹、牛4頭、小麦24トン、ライムギ48トン、バター2トン等であった(p266)
・ミツバチの群れからは、多様な情報や視点を集めて、アイデアの友好的な競争を促して、選択肢を狭めていくことで、集団は短期間で優れた意思決定が可能である、ことが判明した(p275)
・シロアリ塚からは、個体同士が仲間の努力を引き継いでいけば共同プロジェクトにより見事な成果物ができる(p275)
・ムクドリの群れからは、リーダーが指示を出さなくても、個々のメンバーが最も近くにいる仲間の行動に目を光らせることで、集団は驚くほど正確な協調行動ができる、ことが判明した(p276)
2011/8/7作成