・本書は、人間の能力や性格など、心のはたらきと行動のあらゆる側面が遺伝子の影響を受けている、という事実を科学的に明らかにする(p7)
・一卵性(遺伝子的類似性100%)と二卵性(50%)では、遺伝の類似性が2倍も違うが環境は同じ。二卵性双生児と比較して一卵性双生児が似ていたら、それは遺伝の影響によるもの(p59)
・行動遺伝学の3原則とは、1)行動にはあまねく遺伝の影響あり、2)共有環境の影響がほとんど見られない、3)個人差の多くの部分が非共有環境から成り立っている(p77)
・年齢が上がるにつれて、遺伝の影響が大きくなってくる(p85)
・上海バイオチップは、知能や性格、才能に関する遺伝子検査ビジネスを始めた、日本遺伝子検査会社が代理店となってサービスを提供している(p113)
・環境こそが私たちを制約している(環境が人々を遺伝の制約から自由にする考え方とは正反対)私たちが自由を求め、自由を必要とし、自由を目指そうとするその根底のところに遺伝が大きくかかわっている(p127)
・遺伝の表れというのは、環境と無関係なのではなく、環境条件に応じてその発現が調整されている(p183)
・集団主義が高い国としては、韓国・台湾・中国・シンガポールがあり、個人主義が強いのは、アメリカ・イギリス・オーストラリア等、日本はその中間(p191)
・知能の個人差は、社会階層の高い方では遺伝の影響が大きく、低い方では共有環境の影響が大きい(p196)
・遺伝的に優れた人は、それぞれ自分に見合った仕事につくことで生き延びている(p203)
・ある人の遺伝的に優れた部分が、その部分で遺伝的に恵まれない人のその部分を助けているという関係がある(p205)
・生きるための「三欲」で、食欲・性欲は必ずあがるが、三つ目としては、学習欲(p209)
・チンパンジーと人間の最も大きな違いは、子供が大人の目の前で自分と同じことを真似しようとしても、教えるということを一切しない、つまり教育がない(p213)