・米国の国際総生産は 2009.6の大不況終結以来、7・四半期の間に年率換算で平均2.6%の成長率を記録、これは1948-2007の長期平均を上回る数字、アメリカの企業収益も史上最高、設備・ソフトウェアの投資はピークの95%まで回復、なのに新規雇用は控えられたまま(p11)
・機械による雇用なき景気回復は、1980,1990年代、21世紀の最初の7年間の失業率が低かったので、雇用喪失説は信用されなかった(p19)
・コンピュータが更にパワフル、高度化するにつれて、仕事・スキル・経済全体にこれまで以上に大きなインパクトを与える、問題の根本原因は、大不況ではなく、人々が「大再構築」の産みの苦しみに投げ込まれていること(p23)
・グーグルの自動運転車、ライオンブリッジの機械翻訳ソフトは、デジタル技術によるパターン認識能力、複雑なコミュニケーション面での能力が向上したことを証明した(p36
・1988-2003年の15年間で、処理速度が4300万倍の高速化を達成したのは、プロセッサの能力向上(1000倍程度)より、アルゴリズムが4.3万倍に高性能化したことが大きい(p40)
・1958年をIT元年、ムーアの法則による集積密度倍増ペースを18か月とすると、チェス盤の32マス目に到達したのは、2006年になる(p43)
・人間の能力でコンピュータに犯されない領域は、いまのところ肉体労働の分野、体の動きと知覚をうまく組み合わせる必要があるため(p53、99)
・生産性の伸びが1990年代から大きくなっている(1960年代と同等)のは、情報技術が原動力である(p65)
・現在の失業の説明としては、解雇の増加ではなく、雇用の喪失である、雇用主は以前ほど労働者を必要としなくなった(p72)
・技術革新がもたらす3種類の勝ち組、負け組の定義、1)スキルの高低による労働者、2)スーパースターと普通の人、3)資本家対労働者、これらが重なり合っているのが重要(p78)
・経済の拡大をもたらした相次ぐ技術革新は、機械を敵に回しての競争ではなく、機械を味方につけた競争から生まれた(p109)
・世界最強のチェスプレーヤーは、二人のアマチュアプレーヤーと3台のコンピュータからなるチームで、弱い人間+マシン+よりよいプロセスが勝者となっている(p110)
・提言の1つとして、特許制度の改革(訴訟が大量におきるため、特許取得を煙たがる風潮あり)、著作権の保護期間は伸ばすべきでない、がある(p139)
・指数関数的に進むコンピュータは雇用に大きな変化をもたらす、1)雇用の総量が減る、2)雇用の二極化が進む(p171)