・マウスやヒトなどの哺乳類の体は様々な種類の細胞で構成されているが、もとは一つの受精卵が細胞分裂を繰り返して形成されたもの。受精卵は最初、「全能性」と呼ばれる、発生に必要なすべての組織を形成できる能力を持っているが、数回細胞分裂すると、胎盤などの杯体外組織を形成する細胞と、退治のみを形成する細胞にわかれる(p16)
・iPS細胞は、分化した細胞に特定の4つの遺伝子を人工的に発現させるだけで、細胞の初期化を起こさせることを発見、人工的な多能性幹細胞を作成することに成功した成果(p16)
・生命科学分野では、ネイチャー、セル、サイエンスが三代誌と呼ばれ、人生で1回掲載されるだけでも研究者として将来がある程度約束されると言われるほどの権威がある雑誌(p56)
・博士論文は、最終でないバージョンのものを間違えて製本所に持って行ってしまい、これが大問題になってしまった(p73)
・STAP幹細胞は、若山氏・小保方氏・バカンティ先生・小島先生=51:39:5:5の特許配分と申請された(p103)
・若山先生の実験には、コントロール実験と呼ばれる対比のための実験が行われていなかった(p105)
・研究論文において、もっとも栄誉ある立場はシニアオーサーで、最後にのる名前であり、論文の誉れも基本はシニアオーサーに与えられる(p121)
・ネイチャーのアーティクルには、若山先生しか成功していない幹細胞株化のデータを、まるで最大の発見のように最後に載せることになった(p125)
・2013年12月21日、ネーチャーから正式にアクセプトの報せがきた(p131)
・小保方氏の後に行われた笹井先生による、iPS細胞との比較の説明がわかりやすかったようで、報道ではiPS細胞よりも簡単に万能細胞ができると大きく紹介されることになった(p137)
・論文の撤回は、日本と世界では意味合いが全く違う。論文が撤回となったら、彼らは職を失ってしまう(p159)
・理研本部は、不正判定を受けた図表の実験が行われたのは、小保方氏がユニットリーダーではなく、若山先生という指導者のいる研究員の立場であったことを分かり、懲戒の判断がつかなくなった(p180)
・取材に対して、返事をすると都合のよいところだけ抜粋して記事に使用され、返事をしないと「返答がなかった」と報じられた(p183)
・検証実験(2014年12月19日の記者会見)では、STAP現象が再現されなかったのではなく、目視で判定できるようなキメラマウスができなかった、のが結果であると考えている(p238)