・子供がサプリメントと点滴だけで育てられたら、口や顎は丈夫にならないだろうし、味覚・視覚・嗅覚などの感覚もほかの人のようには発達しないだろう。その意味において、本とは「精神の食べ物」である、インターネット情報はサプリメントに過ぎない(p16)
・英語圏の人たちが語彙を増やすことに相当するのが、日本語の場合は、漢字を覚えることである(p47)
・本当に味を楽しみ、自分の味覚を養おうと思ったら身銭を切ったほうがいい(p57)
・読書家になるためのアドバイスとしては、この2・3年間で面白いと思った本を片っ端から読み直してみること(p71)
・何よりも肝心なのは、思い切って、やり始めること(p75)
・DNAの研究によれば、類人猿と人間は2パーセントも変わらない。その差は「霊魂」の有無。霊魂を持つようになって、類人猿から人間になった(p110)
・言語の最低の三要素、1)子音と母音を自由に組み合わせられる、2)音と意味の間には必ずしも必然的な関係がない、3)人間のボキャブラリーは無限(p115)
・公職追放令は、戦前の日本にあって重要な地位を占めていた人たち、20万人以上を公職から追放し、一切の発言を封じ、それに代わって、左翼的な人物をその後釜に据えようとした出来事(p122)
・従来の辞書がおいしい食事だとすれば、電子辞書はサプリメントのようなもの(p168)
・暗記するための時間をつくるためにしていたのは、自宅から大学(勤務先)までタクシーを利用すること。片道6千円だが、それをラテン語の家庭教師代を思えば高くない、その成果が、「ローマ人の知恵」という本(p184)
・推奨本:ローマ人の知恵、平家物語、昭和史発掘(松本清張)、池波正太郎、司馬遼太郎、吉村昭