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summary

マーケティングのすゝめ 21世紀のマーケティングとイノベーション (中公新書ラクレ)

マーケティングのすゝめ 21世紀のマーケティングとイノベーション (中公新書ラクレ)の写真

・モノによる問題解決から、サービスによる問題解決に軸足を移さなければ、顧客の問題を解決できなくなっている(p11)

・コトラー氏いわく、マーケティングとは、自社と自社以外との差別化を図り、ターゲット顧客層を絞り込むことを意味する。1)自社が提供できる価値は何か、2)自社にとっての顧客は誰か、3)顧客が好み、欲しているモノ・サービスは何か(p27)

・顧客にとって価値のあるモノやサービスを通して、顧客の問題解決のお手伝いをすること、これがコトラー氏による、マーケティングの定義(p27)

・ネスカフェのコーヒーマシーンは、4Pのなかで軽視されていた、流通チャネルに焦点をあてた(p51)

・高岡氏の定義する、マーケティング1.0:製品中心の製品管理、マーケティング2.0:消費者志向の顧客管理、マーケティング3.0:価値主導の、消費者の価値観に訴えるブランド管理(p58)

・セグメンテーションを行い、標的セグメントを選び、ポジショニングを定め、4Pを提供して、製品を中心にしてブランドを築く。このマーケティングが有効なのは、製品が不足している新興国でのみ有効(p64)

・マーケティング3.0では、消費者の気づいていない潜在的なニーズを探り、顧客を全人的な存在として扱うことを意味する。2.0の時代に有効とされたマーケティングリサーチに頼っても他社との優位性を築くことはできない。潜在化したニーズで競争すると、ただの価値競争しかもたらさない(p65、67)

・自社が最大の便益を提供できるセグメントを狙うことが必要である、グローバルセグメント(製品機能には喜んで割増価格を払う顧客)・グローカルセグメント(品質はグローバルだが機能はローカルな製品を安い価格で手に入れたい)を狙うべし。ローカルセグメント、ピラミッド底辺セグメントは狙わない(p70)

・ネスカフェアンバサダー、プログラムは、社内の会話を増やしたい、人間関係を良くしたいという顧客の願いを叶える取り組みである。コーヒーの味や品質の問題解決ではなく、レギュラーコーヒーを一杯ずつ飲むことが不便になったという顧客に対する問題解決(p83、100)

・カーシェアリングとは、車を所有するためのコストをなくし、車を持つという価値ではなく「車を使用する」という価値を提供する。若者にとっての車に関する問題が変化したことに気付いたから、こうした問題解決が生まれた(p97)

・日本のスーパーが集約できないのは、生鮮食品を扱っていて、その生鮮食品が地域によって少しずつ異なるので、全国レベルの大きなプレーヤーがバイイングパワーを発揮できない構造になっている(p102)

・農村タオバオは、購入した商品を数日でタオバオに届けて、購入者はそのタオバオに商品を取りに行くという仕組み。これにより配送網が整備されていない農村に住む人(6億人)も利用できるようになった(p126)

・第三次産業革命の中心となるインターネットは、新興国でも、多くの人がモバイルフォンを持っているので、問題解決が世界中に広がる。かつて先進国が作り上げてきた、インフラ・ブランドが通用しなくなる背景がある(p128)

・日本ではスーパーマーケットと、コンビニがあり、24時間いつでもモノが買えて、品揃え豊富、安全性も担保されているので、他の国のように、e-コマースの必要性を感じない(p129)

・食物の劣化には2種類あり、1)微生物の働きによる「腐敗」、2)食物が持つ酵素の働きによる「酸化」、酸化により、食物の味や香りは落ち、食物に備わっている栄養素も少なくなる。しかし冷凍(マイナス10度以下)すれば、そのリスクはほとんど避けられる(p136)

・スーパーとディスカウンターの間に業績の差ができたのは、ディスカウンターが生鮮食品を扱わなくなったことが原因、食材の廃棄コストがかからない、冷凍ものに限定できるので従業員数を減らせられる(p137)

・冷蔵庫付きトラックは、輸送コストがかかるが、人件費が下がって廃棄コストがなくなれば、そのコストアップは吸収できる(p139)

・イノベーションとは、顧客が認識していない問題の解決から生まれる成果、これは顧客が認識していない問題を「発見」することが何よりも重要である、リノベーションとは、消費者調査で把握可能な、顧客が認識している問題を解決することにより生まれる成果。本当のイノベーションであれば、長い間利益を享受できるはず(p155、160)

・第一次産業革命の蒸気機関に対して、第二次産業革命では内燃機関が生み出された、この時のエネルギー革命は石油と電気が中心、電気は工場機械の動力源となった、第三次産業革命では、エレクトロニクスやITといったテクノロジーによって自動生産が進んで生産効率が高められた(p170)

・アップル社は、アプリの開発を自社だけで手掛けようとしなかった、問題解決をしたい人はだれでも、それぞれが感じている顧客の問題解決方法をアプリとして設計でき、それをユーザーが利用することによってお金を稼ぐ仕組みを作った点が、アップルのイノベーションである(p172)

・データはそもそも顧客の問題解決をするための手段であり、データそのものは無償提供されるべき、データの開示が問題解決につながり、その成果に対するコミッションを支払うのであれば理解できる(p176)

・リノベーションが通用するのは、新興国のようにモノが不足していて、労働コストが安く、生産効率を高めて、安くて品質の良い製品を作っていれば売れるときだけ(p184)