・「ふることぶみ」とも称される古事記は、上中下の三巻からなり、出来上がったのは八世紀の初め、712年のことで、現存するわが国最後の書物。上巻は、天孫降臨前後に至る神々の物語、中巻は、初代神武天皇から15代応神天皇、下巻は、16代仁徳天皇から33代推古天皇までの出来事が収められている(p3)
・この時代は、まだ平仮名やカタカナがなかったので、太安万侶(おおのやすまろ)は、阿礼の暗唱を漢字だけで筆録したのが古事記(p5)
・最後に立ち現れた一組が、男神のイザナキノ神と女神のイザナミノ神である、ここまでの神を神代七代という(p21)
・まず淡路島、次に四国、次に三つ子のように三島からなる隠岐島、次に筑紫島(九州)、壱岐島、対馬、佐渡島、最後に本州の8つの島と生んだ。日本の国を、大八島(おおやしま)と呼ぶことになった(p27)その後に生んだのが、吉備の児島、小豆島、大島、姫島、知かの島、両児島を産んだ、これで国生みを終え、八百万の神々を産み始めた(p28)
・桃の実に、オホカムヅミノ命という名前を付けた、それ以降、桃には邪気を払う力があるとされた(p37)
・イザナキは水から上がると、最後に目と鼻を洗った、左の目を洗うと、まばゆい光に包まれたアマテラス大御神が、右目を洗うと、ツクヨミノ命、鼻を洗うとタケハヤオサノオノ命(勇猛迅速)が生まれた。アマテラスには昼の世界を、ツクヨミには夜の世界を治めるように命じた、スサノオには海の国を治めるよう命じた(p41)
・スサノオはオロチの尾から見つけた「太刀」を、高天原にいる姉のアマテラス大御神に事情を話して献上した。これがのちに草薙の剣と名付けられた(p69)
・オオクニヌシは、「大和の国を青垣のように囲む山々の、東の山の上に身を清めて祀るのがよい」と言われて、現在、大神神社(奈良県桜井市)に神を祀った。これが、オオモノヌシノ神(大物主神)である。この神は神羅万象に宿る目に見えない力を象徴しているといわれる(p103)
・トヨタマビメが生んだ、ウガヤフキアエズは長ずるに及んで自分を養育してくれた母の妹(叔母のタマヨリビメ)と契りを結び、彼女を妻とした。4人の男神をもうけ、その末っ子(四男)が、のちの神武天皇(カムヤマトイワレビコノ命)と呼ばれ、初代天皇となる(p150)
・長男のイツセと、四男のカムヤマトイワレビコの二人が、日向国(宮崎県)の高千穂の宮で国を治めた(p153)その後に、筑紫、岡田の宮(福岡県遠賀郡)、多けりの宮(広島県安芸郡)、吉備の高島の宮(岡山県南区宮浦)に居を構えた(p154)ついに大和の畝傍(橿原の宮)で天下を収めた(p166)