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summary

羊と鋼の森

羊と鋼の森の写真

・依頼者の想定できる範囲内での仕事しかできなかったら、きっとつらいだろう。依頼主の頭の中のイメージを具現化する、その先に、調律師の仕事の醍醐味が待っている(p65)

・はじめから望んでいないものをいくら取りこぼしても、辛くはない。本当に辛いのは、そこにあるのに、望んでいるのに、自分の手には入らないこと(p84)

・ピアノの基準音となる「ラ」の音は、学校のピアノなら、440ヘルツと決められている。赤ん坊の産声は、世界共通で440ヘルツらしい。日本では戦後になるまで、435ヘルツ、モーツアルトの時代の欧州では、422ヘルツ。最近はオーケストラの基準音となるオーボエの「ラ」の音が444ヘルツ。変わらないはずの基準音が時代とともに少しずつ高くなっていくのは、明るい音を求めるようになったからではないか。(p98)

・音楽は人生を楽しむためのもの、決して誰かと争うようなものではない。楽しんだものの勝ち(p146)

・1オクターブを均等に12に分ける平均律は合理的で、ほとんどすべてのピアノの調律に採用されている(p196)

・ピアニストは鍵盤を鳴らすんじゃない、鍵盤を指でたたいて、連動してハンマーが弦を打つことで、弦を鳴らす。自分の指先がハンマーに繋がっていて、それが弦を鳴らすのを直に感じながら弾くことができる(p204)

・ギリシア時代には、学問といえば、天文学と音楽を研究すれば、世界が解明できると信じられていた(p211)