・人類はチンパンジー類とやく700万年前に別々の進化の道を歩み始めた、脳が大きくなり始めたのは250万年前のこと。最初に進化した特徴は、1)直立二足歩行、2)犬歯の縮小である(p24)
・直立二足歩行の最大の欠点は、短距離走が苦手な事、つまり走るのが遅い。遅いといわれるライオンやカバでも人間最速以上で走れる(p33)
・ラテン語では、形容詞が名詞の後にくるので、ホモ(人間)サピエンス(賢い)となる。種名が、ホモ・サピエンスである(p43)
・直立二足歩行を進化させたのは、おそらく食料を手で運んで子を育てるためである。身の守り方として、1)体を大きくする、2)早く走る、3)大きな犬歯、4)集団を作る、があるが、人間は集団を作る方法を選んだ(p101)
・ヒトは、他の個体に子育てを手伝ってもらうことで、他の類人猿よりも子供をたくさん作れる(p107)
・進化において「優れたものが勝ち残る」と思ってしまうが、実際はそうではなくて、進化では「子供を多く残した方が生き残る」である。優れたものが勝ち残るケースはただ1つだけ、「優れていたせいで「子供を多く残せた」ケースだけ(p114)
・脳は燃費の悪い器官、これだけ燃費の悪い器官を維持するには、どんどんカロリーの高い食物を食べなくてはならない。それは肉で、肉をしょっちゅう食べることになったので、脳が大きくなることができた。肉を食べるには石器が必要、石器をつくるようになったので頻繁に肉を食べられるようになりさらに脳が大きくなった、人間は少しずつ脳を大きくしていった(p126,128)
・大きな脳というものは、たくさんダウンロードしてしまった有料アプリのようなもの、大きな脳があるだけで、どんどんエネルギーが消費され、どんどんお腹が空く。脳の大きさがいろいろなライオンの群れがいた場合、餌が捕まえられなかったら、脳が大きいライオンから死んでいく(p127)
・肌が黒くなった時期は、体毛がなくなった時期に一致する、紫外線を含んだ日差しを守るためにメラニン色素が増えて肌が黒くなる。高緯度地域に住んでいると肌のメラニン色素が減って色が白くなりたくさん紫外線を吸収できるようになる(p137,179)
・ヒトの細胞の中でDNAがある場所は2か所、核とミトコンドリア、ミトコンドリアにあるDNAは核と比べればほんの僅か、20万分の1だが、母系遺伝をする。核DNAは父母両方から伝わる、従って私たちのミトコンドリアDNAは、母方の祖母からだけ受け継いでいる(p186,187)
・ネアンデルタール人は、寒冷な環境と、ホモサピエンスの進出という2つの出来事が原因となって絶滅した(p217)
・孤立した島では、しばしば大きな動物が小型化したり、小さな動物が大型化する、このような現象を「島嶼化」という。食料が少ないとき、大型動物は大きな個体が不利、小型動物はもともと食べる量が少ないので、大きな個体でも不利にはならない(p328)
・人類において仲間への攻撃が増えるのは、農耕が始まってから、狩猟生活のときは仲間を殺しても得るものは少ないが、農耕が始まれば食料や財産をたくさん持った仲間が現れる(p241)
・人間はびっくりするほど何も持っていない、牙もなく、早くも走れない、それでも「みんなで力を合わせた」から生き延びてこられた(p247)