・ウイルスは、いわば「遺伝子とその容れ物だけ」の存在である、だから単独で増えることはできない、その代わり別の生物の細胞に侵入し、その増殖機能を乗っ取って自分の遺伝子のコピーを増やす。新型コロナウイルスの名前は「SARSコロナウィルス2」、このウイルスによって起こる病気がCOVID-19という使い分けをした。(p27)
・ウイルス込みの「飛沫」は大抵は2メートル以内に重力で落ちていく、なので冬は加湿すると良い。湿度を上げることで空気中を漂うウイルスを含みかねない微粒子を重たくして吸い込みにくくする効果をもたらす(p38)水道水での奪いは、上気道感染症を防ぐことがわかっている。うがい薬はそれを防がない(p44)
・オリンピック開催可能か、などの長期的な予測を語る方もいるが、それはワクチンの開発状況や集団の免疫の獲得状況、あとはウイルスの実際の流行状況にかなり依存する話である(p48)通常は5−6年かかるところを1年以内でやろうとすれば、倫理観・安全性がトレードオフにならざるを得ない(p49)
・知らないと不都合の真実:1)先行きを断言する発言には大抵根拠がない、2)パッとしないけれど、「3密:密閉・密集・密接」を避け、換気を意識することが大事、3)当たり前の、よく食べ・良く眠る、が感染症対策のゴールデンルール(p50)
・ワクチンとは、擬似的に病原体のようなものを作ってヒトの免疫を反応させるものなので、ヒトの身体が持っている免疫を応用するものであり、擬似的な病原体を作る面からは、ウイルス学の応用とも取れる(p71)ワクチンとは、ヒトの身体に特定のウイルスに対する免疫をつけさせるための手段である(p72)集団免疫を達成する現実的な手段がワクチンである(p76)弱毒化した病原体で、感染を予防でき、接種自体による感染も防げる、のがワクチンである(p78)
・知らないと不都合な真実:1)新型コロナワクチンで免疫がどれくらい付くか、持つか、は現状では「わからない」、2)免疫系は、こうすればこうなる、という一対一対応、白か黒か、が非常に言いにくい(p152)
・PCR検査に適した時期とそうでない時期がある、発症前は適さない時期で、陽性の人を見つけ出す確率が下がる(p213)米国ニューヨーク州の「誰でも検査が始まったのは、患者数が十分下がり始めてから。検査の開始より早く患者が減っていることからも因果関係がないのは明らかである(p215)検査を行う理由は、陽性らしき人を「陽性だと確定するため」であり、陰性と陽性を区別するためのものではない。これが専門家と一般人との認識の違いである(p229)
・COVID-19対策について基本的に、妥当な情報はもう十分に出ている、対策として3密を避ける(換気なども含む)、マスク、距離をしっかり、手を洗う、といった基本的な対策が重要であり、これらが守られないところから感染が拡大していることが実際に多い。淡々と基本的な予防行動を取っていくことこそが必要十分な行動である(p274)