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summary

グーグルが消える日

グーグルが消える日の写真

・18世紀の世界システムについて、ニュートンは2つのテーマを結び付けて考えた。ひとつは、微積分学と物理学において物理的な世界は予測可能で測定可能とした、もうひとつは、世界にあまり知られていないが、取引されるモノの経済的評価は、物理的な評価と同じように測定可能で信用できるもの、としたこと。これが金本位制の確立において主導的役割をした(p27)

・グーグルの基本原則の中で「価格がゼロ」というのは何よりも無害に思える。しかし、それこそが何よりも有害でグーグルの失敗を決定づける致命的な欠陥であることがまもなく証明されるはずであろう(p42)

・セキュリティの脆弱性、人を集めて広告を見せるビジネスモデル、無料へのこだわり、顧客データの縦割り、人工知能のビジョン、これらをグーグルが続ける限り、分散型ピアツーピア技術による抜本的な改革が行われた世界(クリプトコズム)を生き残ることはできない(p70)

・通貨の安定は、時間の希少性を意味する、逆に安定していなければ、社会は時間と権力だけに支配される(p73)

・グーグル後の世界では、好きな時に広告を見られるようになり、その時間と注目に対して費用が支払われるだろう、その先駆けは「Brave」である(p77)

・人間の推計エネルギー消費量が14ワットなのに対して、コンピュータ・ネットワークでは、ギガワット単位の電力を消費している(p107)

・波形の強さは振幅の2乗に比例する、さざ波よりも津波の方が力強いように、大規模な長期投資は、連続的な小規模の取引よりも影響力が大きい、なので高頻度取引は最終的にはあまりもうからない(p131)

・富というのは、モノでもランダム連鎖でもない、時間をかけて懸命に手に入れた知識そのものに根付くもの(p138)

・ビットコインとイーサリアムの大きな違いは、ビットコインが安全性と簡潔性、イーサリアムが、可能性と機能性を重視している点にある(p206)

・マイクロソフトがネットスケープの挑戦を退けられたのは、スパイグラスが保有するブラウザ関連のライセンスを手に入れたから、スパイグラスではネットスケープ出身の二人がブラウザのデザインを手がけていた(p225)

・仮想通貨は、セキュリティと認証を組み合わせることによって、従来の貨幣の抜本的な改善を実現する(p243)

・トークンの発売は、間違いなくIPOを始めとする株式発行に代わる、スタートアップの資金調達手段となっている(p249)

・分散化ネットワーク、携帯電話での顔認証、自動車や可動コンテナのデータセンター化といった時代が新たに訪れようとしている、するとクラウドコンピューディングは姿を消すことになる(p278)

・今やインターネットはグローバルなコピー機と化している、それに対してブロックチェーンは、データをいったん登録すれば一切変更できないデータベースを提供し、新たに信頼できる仕組みを構築しようとしている(p299)

・金本位制により、交換レートの大幅な変動混乱が解消した、交換比率が固定されたので、時間という暗闇の中で事業に取り組んでいた起業家が、金利という信頼できる指標を持てるようになった時空間を超えた活動をできるようにした(p359)

・ビットコインがシステムとして成功するためには、通貨量を増やすか、コインの価値を高めなければならない(p368)

・負債は世界総生産額の成長率をはるかに超えるペースで累積しているので、わずかなデフレは巨額の負債を抑えるのには有効である(p369)

・社内コストがアウトソーシング費用を上回っている場合、ある技術が史上の需要を満たしていないときには、アウトソースよりも、インテグレーション(実質的なバンドリング、コンポーネントを一体化)が望ましい(p374)

・国際単位系が定めた7つの重要な測定単位(秒、メートル、キログラム、ケルビン、アンペア、モル、カンデラ)はいずれも物理定数に基づいている、私たちはこの恩恵を受けて豊かさを享受している(p378)

・時間の流れる方向性は、熱力学エントロピーによって決まっているので、時間はあらゆる指標価値にとって究極の枠組みである(p379)

・経済生活を見れば、あらゆる商取引は、光の速さ・人生のスパンに大きく左右され、時計の周期と宇宙のリズムに従わざるを得ない、「グーグルの世界」は終わりを迎えつつある。モノやサービスを無料で提供して、経済的希少性と安全性という要件をごまかしているから(p379)

・VR(仮想現実)の原則、まれ(rare)、不可能(impossible))、危険(Dangerous)、コスト高(Expensive)である(p394)

・VRは、人間の能力を高めトレーニングを充実するために使われており、機械学習を進める人工知能の研究とは正反対である。モノではなく人間の頭脳が一番優れていると考え、機械の優位性を説く「まやかし」ではなく、人間の頭脳の優位性を信じている(p399)